About Me自己紹介
はじめに"場"ありき Introduction
1958年春、東京日暮里で生まれた私には、下町の感性「粋、乙」が刷り込まれています。それは、谷崎潤一郎の言う「情緒、風情」といった趣でありましょう。「神社仏閣 / 障壁画」「舞台背景画 / 松図」「銭湯壁画 / 富士山」も深く焼き付いています。これが私の原風景、原点です。
1984年6月、東アフリカ・ケニアを訪ねた5ヶ月の滞在で、多くの素晴らしい人達に出会い、大自然の美しさ悠久さに圧倒されました。そこでの体験を通して「原風景で受けた感銘」が " 時空間を超えて、人を感動させる素晴らしさ " であることを理解し、造形作家として活きていく決意をしました。
以来、私はアフリカ、アジア各地を巡り歩いています。その地に滞在し、文化、建築、生活、習慣、風俗、宗教から、その " しこう " (思考、志向、嗜好、私行、試行、施行、至高)について考察してきました。また日本へ戻るたび、自分が " 日本人 " であることを再認識しました。フィールド・ワーク(=巡行)を繰り返しながら " 東洋のかたち(形、形式)、しこう " と " 日本のかたち、しこう " を学び、そこから導き出した " 時間を超越する為に必要な普遍性 " を自身の裏付けとして作品に取り込むことを " 創作の根幹 " としています。
私は「はじめに " 場 " ありき」と考えます。例えば、北半球では陽光は南から射し、影は北にのびます。地球で活きていくいくために必要な五感、さらに空間に対する絶対感覚が重要であり、これを踏まえて制作することが " 感じてもらう " 表現には必要と考えているからです。
私が創りたいのは " 気持ちのいい空間(場) " です。作品に音や香りを合わせた展示空間を " 環境体験型空間 " (命名:児島やよい氏。於:2004年「艶淨」αMプロジェクト) と命名されました。この表現は " 原風景 " の継承であり再現でしょう。
文化が目覚めた室町から熟成した江戸時代の世界に誇る " 琳派芸術 " (特に俵屋宗達、鈴木其一)に私淑し、モネやクリムトも勉強してきました。私は " ハイブリット " した現代の江戸表現者を目指しています。
「老若男女、民族、宗教を問わず、理屈抜きで " 気持ち良さ、心地良さ " を感じる」それは " 自然美 " から受ける " やすらぎ " を体感し、表現していくことと精進しています。
富田勝彦(第15代甚八、甚八工房主宰)
富田勝彦 Profile
- 1958
- 東京都荒川区日暮里で生まれる
- 1976
- 私立海城高等学校卒業
- 1981
- 武蔵野美術大学造形学部芸能デザイン学科卒業
- 1987
- 造形作家活動開始
- 1989
- 作品展「光と影」 東京・代々木アートギャラリー
- 1992
- 作品展「秋」 東京・ギャラリーなつか
- 1993
- 二人展「21世紀への視点IV」 東京・木ノ葉画廊
- 1996
- 作品展「宴」 東京・藍画廊
- 1997
- 「第18回 国際インパクトアートフエスティバル」 京都・京都市美術館
- 1998
- 作品展「節」 東京・木ノ葉画廊
作品展「聖」 東京・藍画廊
- 1999
- 「第10回 ARTEX PARIS′99/選抜作家展」 フランス・ギャルリートランスヴェルサル
作品展「光と影II-“秋宴”」 東京・代々木アートギャラリー
- 2002
- 作品展「艶」 東京・木ノ葉画廊
- 2003
- 作品展「淨」 東京・藍画廊
B&B Italia Tokyoでシリーズ「艶」より2点「黄百合、銀箔」、「白百合、黒地」展示
- 2004
- 作品展「艶淨」 東京・ASK? ※武蔵野美術大学αM
- 2005
- N邸壁画 東京・高円寺
ろりぽっぷ邑幼稚園改装デザイン 神奈川・たまプラーザ
- 2006
- 作品展「麗」 東京・藍画廊
作品展「和」 東京・ASK?
東京経営者協会(東京・八重洲)のウィンドウでシリーズ「艶」より2点「赤紫百合、銀箔」、「赤百合、金箔」展示
- 2010
- 作品展「端」 東京・藍画廊
「小作品展 with 亀福」 東京・カフェギャラリー亀福
- 2011
- 「小作品展 vol.1」 東京・カフェダイニング由庵
プロデュース「夏夜の竹灯り祭」 那須・二期倶楽部庭内
「小作品展 vol.2」 東京・カフェダイニング由庵
- 2012
- 「小作品展 vol.3」 東京・カフェダイニング由庵
プロデュース「勝城蒼鳳・竹オブジェ展」 那須・二期倶楽部庭内
「小作品展 vol.4」 東京・カフェダイニング由庵
- 2013
- 須弥壇装飾画「白蓮」 東京・日蓮宗東光山妙法寺
母方曾祖父「13代刀工甚八」から、15代「甚八」を継承
作品展「燁」 東京・成城さくらさくギャラリー
作品展「江戸琳派の逆襲」 京都・ArtSpace 寄す処
- 2014
- 講演「アジアのしこう、日本美術のしこう」 駿河台大学市民講座
「さつき会」にて展示 日蓮宗東光山妙法寺
「小作品展 vol.5」 二期倶楽部
「小作品展 vol.6」 ギャラリー册
- 2015
- 「世界らん展日本大賞2015」 東京ドーム *アート審査部門「絵画」に「燁#27」を出展 奨励賞・トロフィー賞をW受賞
「小作品展 vol.7」 ギャラリー册
「花のイ―スターパレード展」 木ノ葉画廊
- 2016
- 「世界らん展日本大賞2016」 東京ドーム *アート審査部門「絵画」に「燁#6」を出展
- 2017
- 「世界らん展日本大賞2017」 東京ドーム *アート審査部門「絵画」に「燁#71」を出展
「花の宴展」 木ノ葉画廊
「小作品展 vol.8」 café&wine シュペッツレ
- 2018
- 作品展「還」 ASK? + ASK?℗
「汎美秋季展」 東京都美術館 *「朱雀」
- 2019
- 「汎美展」 国立新美術館 *「滝桜」
「小作品展 vol.9」 M et D エムエデギャラリー
「汎美秋季展」 東京都美術館 *「白虎」
- 2021
- 作品展「芳麗」 ASK?
- 2022
- Gates Art Competition food部門 に「ランブータン(シリーズ豊)」「木瓜(シリーズ豊)」が入選
*「ランブータン(シリーズ豊)」が審査員特別賞を受賞
「第2回Gates Art Competition 入選作品展」Gates museum
「汎美秋季展」 東京都美術館 *「玄武」
- 2023
- 作品展「貴淑」 ASK?
巡行 Field Work
- 1984
- 東アフリカ・ケニア
- 1986
- ケニア〜パキスタン
- 1987
- インドネシア・バリ島
- 1988
- タイランド
- 1989
- トルコ〜タイランド
- 1990
- タイランド
- 1991
- タイランド
- 1992
- 伊勢〜京都
中国・チベット
- 1993
- タイランド
- 1994
- タイランド(春、夏)
京都
- 1995
- 京都
- 1996
- トルコ
- 1997
- 京都
- 1999
- タイランド
- 2002
- タイランド
- 2003
- 北茨城〜仙台〜八戸
- 2004
- 福島
高野山〜吉野
- 2008
- タイランド
オランダ
- 2010
- インドネシア・バリ島
- 2013
- ネパール
- 2016
- 台湾
- 2018
- カンボジア